くる病はビタミンDの欠乏に要注意! [豆知識]
昔は冬場にくる病が多数発生したことがありますが、
1970年代以降はほとんどなくなり、
珍しい病気だった「くる病」。
しかし、最近そんな「くる病」が増える傾向にある。。。
その鍵を握る、「ビタミンD」の欠乏と
何故そうなるのか?
どんなものを摂ればいいのか?
ちょっと考えてみることにしましょう・・・。
<くる病とは?>
成長過程の子供に起こる
「骨軟化症」のことを「くる病」という。
主な症状としては・・・
O脚、X脚、鳩胸、くる病性の低身長など
早いと1歳くらいからO脚が現れたりします。
その症状は
大人になっても残ってしまいます。
精神症状として不機嫌だったり、
手足の関節のまわりが腫れたりします。
こういった事に普段から注意して、
接してあげる必要がありそうですね^^。
<くる病の原因>
①栄養不足
特に、カルシウム、ビタミンD、リン。
②日光不足
紫外線によるビタミンDの生成が少ない。
③遺伝
腎臓などに障害があり、活性型ビタミンD
というものが不足する。
そもそも骨の軟化ですから、
カルシウムが不足することは
なんとなく納得できると思います。
+αとして、何故ビタミンDとリンなのでしょうか?
●リンは骨を構成するのに必要な、
ハイドロキシアパタイトを構成するから。
●ビタミンDは
腎臓・肝臓で活性型ビタミンDとなり、
カルシウムを吸収して、骨の形成を助け
又、吸収や排泄を調節し、
骨からカルシウムを取り出し運搬する。
といった、カルシウムのコントロールを
してくれます。
つまり、カルシウムがいくらあろうが、
ビタミンDが少なければ、
とても吸収効率が悪く、場合によっては
ただ排泄されてしまったりする訳です。
その為に、リンと並んでビタミンDは
くる病対策の超重要要素の一つなのです!
<ビタミンDはどうすれば?>
①ビタミンDは「ビタミン」とついていますから、
当然ビタミンの一つなのですが、
そもそもビタミンは人体では作れない栄養素
の集まりです。
しかし、このビタミンD、
ヒトも体内で作ることができます!
紫外線の力をかり、皮膚で作られます。
つまり・・・・
「お天道さんの日に当たれ」ということです。
正確な所は分かっていませんが、
一般的には
晴れた日に顔や両手を15分間直射日光に
当てるだけで合成されます。
これくらいでは皮膚がんなどの心配もない
とされています。安心してください!
②食品から摂取する。
特に多いとされているのは
サケ・さんまなどの魚と、
しめじなどのキノコ類と卵です。
サケやさんまの一切れで一日に
必要なビタミンDが摂取できます!
魚はカルシウムもとれるので
意識的に食卓に並べられるといいですね~^^。
ちなみに、
●カルシウムが多く含まれる食品・・・
牛乳、豆腐などの大豆製品、魚類など
●リンが多く含まれる食品・・・
魚類、牛乳・乳製品、大豆、肉類など
ビタミンDの食品と並べて要チェックですね!
そして自然の日光を浴びること!
<何故くる病は増えてきた?>
先に書いたように1970年代以前は栄養不足から
多かったくる病で、
それ以降は減少していたはずです、
なのに何故また増えているのでしょうか?
そこでキー・ポイントとなるのが、
「牛乳・卵」「日光・紫外線」です。
さて何でしょう?
皮膚・アレルギーといった問題です。
つまり、皮膚疾患などが増加したことにより、
「悪」とされ避けられるようになってきた。
魚離れも進んでいますからなおさらですね^^;・・。
個人的には「抗菌加工」がたどった道と
イメージがダブってしまいますが^^;・・・
さて、それは仕方がないこととしても、
「普段から日光浴や食事に気をつけること。」
大切な事のひとつです。
くる病は「血液検査」「X線検査」などでわかります。
ですから、
子供の状態で、
・精神症状、不機嫌が現われたり
・手足の関節のまわりが腫れたり
・けいれんをおこしたり
・下痢をおこしたり
こういった変化を普段から気にする、
何かあったら早めに検査する。
「当たり前の事を当たり前にする。」
当たり前かもしれませんが、、、
そして、焦らずに^^。
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