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なんとなく気になった物事

普段気にも止めてなかったけれど、なんだか突然気になってしまった事などを書いていこうと思います。

 

黄葉とは紅葉!?~黄色と赤色のメカニズム~ [知識]

「紅葉」

<こうよう>ですよね?

では

「黄葉」は??



<おうよう>も正解です。

そして、

<こうよう>も正解^^。




現在は紅葉が一般的ですが、
大昔は黄葉だったそうです^^。



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<黄葉と紅葉>


狭義では

・赤色に変わるものを「紅葉」

・黄色に変わるものを「黄葉」

・褐色に変わるものを「褐葉(かつよう)」

といいます。


広義で「紅葉」として扱われます。



紅葉自体の色で厳密に分けることって、
難しいですよね?

いろいろな色がありますし、
紅葉を楽しむのにある色が一色の必要もないですしね。

黄葉でも紅葉でも楽しむのにかわりはなしですw。



昔は黄葉で、平安時代に紅葉(もみじ)となり、
現在は紅葉という。


では、統一すればいい!?と思いますが、

狭義で分ける必要があるのは、
黄色なる仕組みと赤色になる仕組みが違うからなんです!


科学的に分けると別のものになる訳です。


2013y10m28d_194337218.jpg


<黄葉のメカニズム>


紅葉前の葉っぱには

・黄色素のカロテノイド黄色

・葉緑素のクロロフィル緑色

の両方が含まれています。



光合成で光を吸収する役割をするクロロフィルは
全体に占める割合は、カロテノイドよりとても多く

全体としてはクロロフィル優位な為に
緑色に見えます


しかし、秋になると光量も少なくなり、
木自体も冬を越すために休眠の準備をし始めます

活動を減らし、葉での養分を作る必要がなくなると、
クロロフィルが分解されていく、

そのために元々あった黄色のカロテノイドだけが残る
それが黄色になっていく理由です。




<赤色のメカニズム>



冬を越すための準備をするので、
クロロフィルが減ることで紅葉が起こる。

これは基本的には黄葉と一緒です。



赤色になるメカニズムが少し違うのは、

木が「もう葉っぱはいらない」と判断すると、
葉と枝の間に離層(りそう)という仕切りをします。



離層により木と葉との間で養分の行き来が
できなくなります。

これにより葉は枯れて落ちることになるのですが、

葉にはまだ光合成により作られたものが残っていて、
これらが化学変化することで赤色の原因となる
物質が作られます。



そして、緑色の要因が少なくなり、
黄色の要因よりも赤色の要因が多くなる

それによって葉全体としては
赤色になったように見えるというメカニズムになります。


medium_5033318147.jpg


<美しい紅葉になる条件>



余談になりますが、

今年の紅葉は綺麗な色だなぁ~^^。

と思った時はありませんか?



秋で寒くなったから色も毎年同じように
変わる事はありません

メカニズムを理解していただいているので、
なんとなくは分かると思いますが、

・葉緑素がいかに早く分解されるか

・葉に残っている養分が多いか(赤色)

これらが大きな要因になります。




クロロフィル(葉緑素)の分解が促されるのは

日中は暖かく、夜間に急に温度差が下がる時です。

「昼と夜の温度差」がポイントですね^^。



そして、昼が暖かいということは、

葉が多くの日光を受けている、

つまり、葉の養分が増えるということです。


medium_3038289455.jpg

「昼と夜の温度差」が美しい紅葉を生む

これは化学的に発見されるずっと前から

体感で分かっていたことなんですよね^^。

なんだか、季節を愛でる感覚というのは
凄いですね!




美しい紅葉を見るのはとっても楽しいですが、

昼は暖かくとも夕方から急に寒くなる。


温度差が激しい=体調も崩しやすいですから、

もみじ狩りに行くにもちゃんと防寒対策は

して行ってくださいね^^!






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